2017/5/31  東証一部への昇格候補

今日は「昇格期待の優待バリュー株で1億稼ぐ!」の竹本容器と「最強のファンダメンタル株式投資法」の特殊要因をつなげてみます。

竹本容器も先日昇格発表しており、「昇格期待の優待バリュー株で1億稼ぐ!」に書いた東証2部IPO組3社はすべて昇格完了しました。なお、竹本容器はIPOで200株当選後、保有し続けて2倍超で100株売ってタダ株残しで昇格を迎えたため、あまり注力していなかった銘柄です。それはなぜか??
以前どこかでお話ししましたが、竹本容器の一番おいしかった所は、上場後半年くらいの値上がりの局面であり、だいぶ適正株価に近づいたのでそれ以降はあまり期待値高くないんじゃないかと考えていました。なので、優待新設や分売時に買い増しとかは特にしませんでした。
で、最もお伝えしたいのは「最強のファンダメンタル株式投資法」のエスクリの事例で書いた減価償却の変更を竹本容器も2015年12月期にやっていたことです。
これはきちんと決算短信や説明会資料を見てれば分かります。つまり2015年12月期は業績がかさ上げされて大きく利益が伸びますが、それ以降は失速するのではないかと最初から予想できたわけです。
(でも四季報なんかは意外と適当なので、もっと伸びると予想していたような)
そして、かさ上げにより大きく利益が伸びた部分は、IPO後株価が2倍になる過程でおそらく概ね織り込んでしまっており、それ以降に投資するのはどうかなぁという感覚が少しでもつかめるといいと思います。

一番最初はここで情報をつかめる。
「2015年より日本国内の有形固定資産に対する減価償却の方法を定率法から定額法に変更します」
実際のかさ上げ額はここで分かる。
2.1億かさ上げ=伸び率が大きくなるが、次期の伸びは必然的に鈍化する。

減価償却の方法についても、使用期間にわたり費用を均等配分する定額法を採用することで、経済実態をより適切に反映すると判断し、当連結会計年度において定額法に変更いたしました。これにより、従来の方法に比べて、当連結会計年度の営業利益、経常利益及び税金等調整前当期純利益はそれぞれ213,081千円増加しております。

こうした事例を知っていると知らないとでは意外と差が出るということは、自分自身で体験してみないと分からないものです。